・ 「何故、報告書用の遺物写真の背景は白バックか?」 一度くらいは何故なのか、考えたこと、あるでしょう。 一番の理由は「遺物の輪郭(形)がはっきりだせる」ことです。黒系だと照明による陰の部分が背景にとけ込み、背景と被写体の区別がつかなくなります。イメージ写真ではないのですから本来の形が失われないことが大事です。 次に、報告書での割付を思い出してみてください。通常、一ページに何枚かの写真を割付ますね。その時、背景が白もあればグレーもあり、中にはもっと黒色に近いトーンもあるとしたらどんな印象をあなたはうけますか?まず、「きたねーな」と思うことでしょう。何枚もの写真が掲載されてた場合白色が「きれい」に見え、そろえやすいのです。このふたつが大きな理由です。 逆に「黒色の背景で撮影する」ことを考えてみてください。黒色のある部分に強い光を照射したり、ある部分に「しわ」がありますと、そこは黒ではなくなり白になることを経験したことがありますか?フィルムはシャドウ部分のトーン再現能力は非常に優れています。印刷段階でもそうです。よくいわれます、「闇夜のカラスは表現できても、雪上のうさぎはむずかしい」ということにもつながるのです。また、黒は「ゴミ」が目立つという欠点もあります。 白色系では「光が弱くしかあたっていない」場合、そこはグレーから黒色になります。強く照射されれば、そこは完全に白になります。いわゆるグラデーションです。 確かに白色で撮影するにもいくつかのむずかしい面もありますが、黒系での撮影に比べると「まだ、まし」ということなのです。 白にこだわりましょう・・・。 |
・ 「写真の質を極端に低下させるものとは」 誰でもが知っていることであります。今、あなたがDPE店から仕上がった写真を受け取り、見た瞬間に一番ダメージを受けるものは何ですか?いつものことです。得意なものです。簡単でしょう。1番目も2番目もありません。そうです。答はピントがあっていない、ブレている。このふたつです。 どんなに頑張ってもどないしようもないのです。遺跡写真も、遺物写真も。これだけは救いようがありません。ピントは浅くてもよいのです。欲しいところ、必要なところにさえ合っていればよいのです。ピントは合わせたのだから合っているはじです。なのに必要以上に被写界深度をあてにする。特にあなた「ブレ」にご用心!! |
・ 「レフ板」 レフ板という名前は知っているでしょう。そうです。いわゆる反射板のことです。レフ板にもいろいろあります。通常は銀レフ、他に白レフ、金レフとあります。黒レフもそうです。特殊なものとして「鏡」もそのひとつであります。いつでも、どこでも、もっとレフ板を使いましょう。上手になること請け合います。 |