・    アマチュア用とプロ用フィルム

フィルムのパッケージに印刷されているEX、EPP、RDP、PX、TXPとかいった略号で、末尾に「P」がつくフィルムとつかないフィルムの違いを考えたことがありますか。この「P」はプロフェッショナル タイプであるという意味なのですが、どこが違うんでしょう?
まず、カラーフィルムには月日がたつにつれカラーバランスが変わっていく(経時変化といいます)性質がありますが、このことでプロ用カラーフィルムは最初から理想的なところにカラーバランスがとられているのに対し、アマチュア用は店頭に並べられることを考慮して、製造の数ヵ月後の理想のカラーバランスになるようにつくられたフィルムなのです。
もう一点、保存、商品管理条件にも違いがあります。プロ用フィルムはカラーバランスが厳密にとられているので、経時変化をできるだけ抑えるように、必ず13℃での保存、商品管理しなければならないが、アマ用フィルムは常温(24℃以下)での保存、管理でもかまわないとされています。さらに、プロ用フィルムは製造時において乳剤(エマルジョンナンバー)や感度がテストされ、それぞれのパッケージの中の説明書に有効感度(実効感度ともいう)が表示されています。
以上のような違いがありますが、簡単にいうと、使いやすく、尚かつ高品質の画像が得られるのがアマ用フィルムであり、適切に保存、管理され厳密に使用された時には、よりすばらしい品質で応えるのがプロ用フィルムと言えそうです。

(ちょっといい話)

もう少し右寄りに・・・、この辺でカットしたい・・・etc。微妙なライティングの要求やアシスタントがいない時など。このような時に、とても便利なクリップがある。共同写真から発売されているKPSエレンスタジオクリップが役立つ。これは大型のクリップに太い鋼をくっつけたもので、自在に折り曲げて使うことができる。さらに別売りのジョイントクリップやフレキシブルアダプターで自由に継ぎ足すことも出来る。
15、50、100cmの3種類がある(価格は15cm\1.650、50cm\1.980、100cm\2.700)。

 
(ちょっといい話)

 壺の完形土器を撮影するハメになってしまった。そかし、その「壺は安定が悪く、今にも倒れそうで、その上、細首で手も入らない」とします。さて、あなたならどうする? 
 この様な事態が我々にはチョクチョクあり、このときちょっとした小道具があれば解決します。
 私は、まず安定させるために小さくて重い鉛塊を中に入れますが、その鉛塊に糸がつけられるように鉛塊えお溶解し鋳型に流し込む際にクリップをつけておいたものを使っています。(埋文写真研究1号、P71写真参照)これで安心して撮影できますぞ。


       おもりのいろいろ

  丸底の被写体には鉛塊を

・    ポジフィルム(スライド)を見るたびに“首がコル”人へ

  あなたはポジフィルムをチェックする際についつい窓の方を向いたり、蛍光灯の方を向いたりしていませんか?
 ポジフィルムの命は露出と色です。いつもいつも同じ光の状態、条件下でフィルムを確認することが大切です。そこで必要なのがライトボックス(イルミネーターともいう)です。それも均一な色度を輝度が得られ、自然光により近い条件のものがベストです。すでに所持されている人は反射光式露光計で下からの光を測ってみて下さい。いかに、不均衡な光のもとでみてはいませんか?購入した時点て色度や輝度が均一だったからといって数年たった後もそうとは限りませんよ。ポジフィルムを撮影する人は常にライトボックスを使って、観察、評価をするのですよ。光源にも気を配りたいものです。写真の評価の第一歩はここから始まります

・    クイックチャージとスローチャージ

 大型ストロボの電源部(ジェネレーター)にはクイックチャージとスローチャージの切り替えができるように設計された機種がある。ほとんどの電源部は電源が20Aのブレーカーで使用できるが、複数台数を使用する時や、ファッション撮影時等の連続発光の際にはブレーカーがとぶことがあり、その防止のためにスローチャージを使う。文化財では少ない電気容量のプレハブ建物内や寺院での仏像撮影時に都合がよい。
 チャージ時間は速いほどメインコンデンサーに大電流が流れ発熱も多く無理がかかる。電源部も発光部(ヘッド)も寿命を延ばすにはフルパワー使用時において、30〜50発毎に10〜15分程度の休止時間をとる。スローチャージではクイックチャージに比較して5倍くらい長い時間を必要とするが電流は1/5くらいになり、20Aのブレーカーでも数台の2400w/Sec.クラスの電源部が使用できる。