・35m/m判カメラ使用時、1/60以下のシャッタースピードを切る場合は必ず三脚の使用を!!小型カメラのブレは致命的、少々めんどうでもぜひ使用をお勧めする。 |
・フィルム現像液の液温が20℃ではない時 フィルムのデータシートに、現像液温20℃以外についての処理時間の記載がある場合はそれにしたがえばよい。ない場合、20℃からあまりかけ離れた処理温度でないなら(17℃〜24℃ぐらい)、20℃を基準とし、おおよそそれより1℃高ければ現像時間を10%減らし、1℃低ければ10%増せばよいようである。 |
・タングステンライト用フィルムの無いとき、デーライト用(昼光色)カラースライドフィルムを使用し白熱電球で、そのまま撮影すると赤くなってしまう、この様なときには、青フィルター(ケンコーC12、コダックラッテンフィルターNo.80A等)使用する。 このようなフィルターを1枚用意しておくと、何かと便利である。 |
・撮影機材の選択について、自分の使用しているカメラと比較して、よくあの会社のはカメラはいいとか、この会社のは駄目だとか、耳にするが果たしてそんな事が言えるだけの技術が自分にあるのだろうか?そんな事をよく言う人に限って撮った写真の方はあまりたいした事はない場合が多い。そんな事を言う前に、現在使用しているカメラをどれだけ使いこなしているかを考えてみよう。100パーセント使いこなしている人はそうざらにいないと思う。そのカメラの持っている機能を十分使いこなしてこそはじめていい悪いがわかってくるはずである。まず自分の持っているカメラを使いこなしてから、講釈は後で… |
・ 現場撮影での露出の決め方は、反射光式のメーターを使用すると失敗が少ない。入射光式メーターでそのまま数値を読みとると、必ずアンダーになる。主に空の明るさばかり感じて、土の反射は感じていない。結果的に空の部分の露出を計っていることになる。 |
・プロ用フィルムのパッケージの中にはフィルムの感度や色補正を表すデータシートが入っている。これはそのフィルム固有の感度や色特性が記されており、たとえばパッケージにISO100と書いてあってもデータシートにISO80と書いてあれば、その指示に従ってカメラ及び露出計をセッティングしなければならない。使用に当たっては十分注意する必要がある。 |
・ 三脚の選び方と、使用法 まず第一に当たり前のことであるが、ガッチリとして、ある程度重量のあるもの、そして、雲台は前後左右別々に傾きが調節できるものを選ぶ。よく一本パーン棒のものがあるがこれは使いづらい。脚そのものが水平にセットできればあまり問題ないが、現場撮影においてはこれはなかなかむずかしい。(しかし本来は3本の脚を各々調節して水平にセットするものである)。左右の傾きがあるとみっともなくおちつきのない写真になってしまう、充分注意しよう。 また、頭部が余っているのにエレベーターをいっぱいに上げて撮影しているのをよく見かけるがこれはブレのもとである。めんどうでも脚のものをのばして高くする、これが三脚を据える基本である。何のために三脚を使うのかを考えればおわかりになるであろう。もう一つ、ローアングルがきく機種(各々別々に調節できる事)を選ぶ事、現場においては出土遺物のアップや、極端な傾斜地などさまざまな場所に立てる場合が多い、そんなときローアングルが可能な三脚であれば瞬時にセットできる。 三脚を購入されるときはできるだけお金をかけ、ガッチリした物を慎重に選ぶ事が大切である。 |
・ フィルム現像の前に水洗をする 夏は現像タンクやフィルムを巻いたリールが暖まっているので、そこに現像液を注ぐと液温が上がってしまう。この様な時、処理直前に現像処理温度より少し低温の水をタンクに注ぎ、1分間連続攪拌した後、排水し、現像を始める。これより現像タンクなどの温度が下がり現像処理過程の液温上昇を少なくできる。さらに、この予備水洗により現像むらができにくくなる。 冬、現像タンクが冷えている時はこの逆である。 |
・ 薬品を溶かす水は沸騰させたもので 蒸留水が手に入ればこれを使えばよいが、水道水を使う場合、一度充分に沸騰させ、カルキや空気をできるだけ抜く。これを冷やし、薬品を溶かす水や希釈水などに使う。 |