文写研インフォメーション
第3回文化財写真技術研究集会を下記の通り開催いたします。
入場は無料、会場内では最新機材や整理法の展示をおこなっており、参考になるイベントです。
ふるってご参加ください!
なお、懇親会(初日7月6日 18時より 会費:5,000円【奈良ロイヤルホテル】)の申し込みもまだ受け付けております。ご希望の方は参加人数・氏名・連絡先をFAX(0742-30-6859)もしくは電話(0742-30-6838)またはメール(ichiro@nabunken.go.jp)にてご連絡ください。
記
主 催: 文化財写真技術研究会
期 日: 平成24年7月6日〔金〕・7日〔土〕
会 場: 奈良文化財研究所 平城宮跡資料館 講堂
参加費: 無料(但し懇親会費は別途必要)
【研究会テーマ・日程予定】
◎7月6日(金)
総 会
14:00〜14:40 会員のみ
研究会?T 文化財写真の保存〜ガイドライン制定のあらまし〜
15:00〜15:05 開会挨拶 勝田 徹 研究会会長
15:05〜16:30 講 演
「文化財写真の保存に関するガイドライン」の概要と目的 吉田 英明 氏 オリンパスイメージング(株)
中村 一郎 氏 奈良文化財研究所
16:30〜17:00 質疑応答
18:00〜20:00 懇親会(会費5,000円) 於・奈良ロイヤルホテル ※送迎バス有り
◎7月7日(土)
10:00〜12:00 発 表
カラービューイングフィルターキットの活用法 井本 昭 氏 テクニカルアドバイザー
※会員の方は、先日配布したキットをご持参下さい
12:00〜13:30 昼食休憩
研究会?U 文化財写真の保存〜デジタル化に伴う保存実例〜
13:30〜14:10 発 表
出土遺物の写真資料保存(土器立面撮影の基本) 井上 直夫 氏 奈良文化財研究所
14:10〜14:50 発 表
ガラス乾板・銀塩フィルムのデジタル保存(写真資料のスキャニング) 川瀬 敏雄 氏 (株)堀内カラー
14:50〜15:00 休 憩
15:00〜15:40
文化財写真のデータベース保存 中村 一郎 氏 奈良文化財研究所
15:40〜16:20 発 表
デジタル画像のプリント出力保存 佐々木香輔 氏 奈良国立博物館
16:20〜16:30 全体質疑応答
16:30 閉 会
制定の目的
写真のデジタル化が進む中、文化財写真の専門家の間では、写真記録の長期保存方法について関心が高まっています。しかし一般的にはまだデジタル記録メディアが経時劣化するということがあまり知られていないか、少なくとも深刻な課題として意識されていないため、記録保存の方法を誤り貴重な文化遺産を失うという危険が生じています。
あるいはその問題を認識していたとしても、デジタル記録の保存については、最適な方法が確立されていないため、文化財写真撮影の現場では、保存に不安を抱えたまま手探り状態で日々デジタル写真を記録せざるを得ない状況に置かれています。このような状況を改善するために、関係者のノウハウを集め指針(ガイドライン)としてまとめることが求められていました。
ガイドラインの発行と公開
日本写真学会は2010年3月に文化財写真技術研究会と覚書を交わし、「文化財写真保存ガイドライン検討グループ(主査:吉田英明)」というジョイント委員会を設置して検討を進めて参りました。このたび同検討グループが審議を完了したので、本ガイドラインをweb公開により発行することになりました。
本ガイドラインは、両学会の会員に限らずどなたでも自由にダウンロードして役立てて頂くことができます。文化財写真の保存に携わる方はもちろん、一般的なデジタル写真の長期保存に関しても参考になる内容が多く含まれていますので、どうぞご利用下さい。
文化財写真の保存に関するガイドライン(pdfファイル、約 5M Byte)
・この欄の下部にある[関連ページへ]というボタンをクリックすると、ブラウザ内で(別ウィンドウを開いて)閲覧できます。
・このボタン上でマウスの右クリックメニューから、ブラウザの機能によりダウンロードできます。
なお、(一社)日本写真学会のwebページ
https://www.spij.jp/
からもダウンロード可能です。
[関連ページへ]
このたびの大震災により被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。また、会員の皆様・文化財関係者の皆様には復興活動に従事されるであろう方も多いことと思います。くれぐれもお体に気をつけてくださいませ。
さて、未だ復興作業の最中で写真まで手が回らないと想像に難くないと思います。しかし今後、文化財写真のみならず個人の思い出や記録も含めて今後被災した写真についての問題が表面化してくることが想像できます。現時点までの経過で湿度や微生物などの影響で腐敗が進んでいるフィルムなどは救済が困難だと予想されますが、まさにケースバイケースで救済が可能なものも含まれると思われます。
今回の災害に遭われた方で文化財写真に携わる方に少しでも一助となるべく特設ページを設置いたしました。個別のご相談にもできる限り対応させていただきたいと思います。下記の連絡先をご利用ください。
研究会事務局メールアドレス maishah@nabunken.go.jp
電話番号 0742-30-6838(奈良文化財研究所写真室)
FAX番号 0742-30-6859
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