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FMスクリーン印刷の校正
日時: 2006/02/20 10:49
名前: だむだむ団

FMスクリーンでカラー印刷をしようとしています。AMスクリーン印刷と比べて色校正で注意する点があれば教えてください。また、AMでは線数がディテールの再現性を左右しますが、FMではどのような要素で再現性が変化するのでしょうか?ご教示ください。
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Re: FMスクリーン印刷の校正 ( No.1 )
日時: 2006/02/21 09:01
名前: ぎゅう

FMスクリーンでの色校正はAMスクリーンの時のように前段階に戻って修整・補正が難しく、2〜3前工程まで戻らなければなおらない、ということがあります。印刷会社・製版会社の「経験の差もあらわれやすい」というのもあるように感じています。
FMスクリーンは「色の濃度・彩度があがる」という長所、(逆に欠点)もあり、元々のフィルムが彩度の高いものは極めてケバケバしくあがります。ご用心下さい。
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Re: FMスクリーン印刷の校正 ( No.2 )
日時: 2006/02/22 02:25
名前: イモ< >

FMスクリーンでもAMスクリーンであっても、画像の評価方法や色校正の指示は同じです。
FMではどのような要素で再現性が変化するということですが、カラーバランスの変化は、色剤の三原色であるY、M、Cの1色、もしくは2色のインクの量が、適切な状態よりも多いか、逆に少ないかによる現象です。
AMスクリーンでは、線数による一定のピッチで網点があり、その点の面積でインク紙に付けられるインクの量が異なることで、階調や色を再現します。
そのためAMスクリーンによるカラーバランスの修正は、適切な面積(パーセントで呼ばれます)の網点にすることになります。
FMスクリーンでは、絵画の点描画のように、微細で配列がランダムな点の多少で階調や色を再現します。この微細な点は、全て同じ大きさで、その数の多少で紙に付けられるインクの量が異なることで、階調や色を再現します。
FMスクリーンによるカラーバランスの修正は、適切な点の数に変更することになります。
このように点の面積と点の数という違いがありますが、階調やカラーバランスの変化が、紙に付くインクのシミによって発生することに変わりません。
色校正はその画像の濃淡とカラーバランスを的確に判定し、修正指示出すことですから、スクリーン方式にとらわれることはありません。
ただFMスクリーンの微細な点は、150線の網点の2%よりも小さく、20ミクロンという細かさといわれます。
このような微細な点で紙に正確に量でインクのシミを付けるということでの安定性が問題といえます。
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Re: FMスクリーン印刷の校正 ( No.3 )
日時: 2006/02/27 10:33
名前: ぎゅう

AMの欠点と長所、またFMの欠点と長所を補い合うものでハイブリッド・スクリーンというものもあります。ハイライトとシャドウをAMで、中間調をFMでというものです。参考までに!
この参考品として私が知っているのに前会長の金井杜夫さんの退官記念「仏像」2005年(岡村印刷工業)があります。ほんまに「綺麗!!」です。
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Re: FMスクリーン印刷の校正 ( No.4 )
日時: 2006/03/18 22:21
名前: イモ

減光社の月刊コマーシャルフォト4月号に、各社がでしてきた新しいFMスクリーンが紹介されています。
それを見ると、ハイブリットという方式に依存する必要もなくなったように思われます。
いずれにしても、従来のFMスクリーンの欠点と新しいFMスクリーンのことが詳しく紹介されています。
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Re: FMスクリーン印刷の校正 ( No.5 )
日時: 2006/05/29 13:23
名前: だむだむ団

 ご教示いただき、ありがとうございました。同じメーカーのスクリーンにもドットサイズにより違いがあり、精細さが異なることがわかりました。
 当方はFMスクリーンを使った印刷の経験が少ないので、わからないことが多いです。記事をご覧の方で有益な経験談でもあれば、掲示板で引き続きご教示ください。
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