Re: 前板たおし ( No.1 ) |
- 日時: 2004/02/21 17:53
- 名前: Ponta
- えっと,説明が難しいんですけど…
手前に小さいもの,後ろに大きいものを順々に並べているとします。 まず手前の物の上部にピントを合わせ,前板を倒して後の物の上部にピントがくるようにします。これだけだと,前と後ろの物の一番上の部分にだけピントが合った状態ですので,後ろの物の下から2/3くらいにピントのラインが来るように調整します。 あとは,後ろの物の一番下までピントが欲しければ,絞りを絞ってどのくらいでピントがくるか確認し,露出計で計測して必要な光量を与える方法でやってます。
|
Re: 前板たおし ( No.2 ) |
- 日時: 2004/02/23 09:41
- 名前: ぎゅう
- ティルトでのピント合わせには、カメラの構造上、2通りの操作手順があります。ベースティルトとセンターティルトです。リンホフ・テヒニカやトヨ・ビユー等はセンターティルトです。私のジナーSやトヨ・フィールド等はベースティルトです。この他に、ジナーPは弓形アオリとベースティルトがあわさったものもあります。
操作としてはセンターティルトの方が“楽”です。ベースティルトは“いっぱつ”ではきません。何度か同じ操作を繰り返さなくてはなりません。 ここで、遺物撮影時に“厳禁”があります。それは、“後ろ板をいじくること”です。前板を動かしても、像を“取り込む方”ですから像に歪みはありませんが、後ろ板(ピント面)を動かすと結像する像が変わります。“わざと”であればいいのですが「形そのものを伝える文化財」では後ろ板での形が変わるアオリ操作は通常、してはいけないことです。 ティルトでのピントとは別に、通常のピント合わせの時はその逆です。前板でピントを合わせますと“被写体との距離”が大きく変動しますので(大きさが変わる)、遺物撮影のような“接写”では後ろ板でピントは合わせるように心掛けなくてはいけません。 ティルトをどう使ってピント合わせをしようとも、避けなければならない事がもうひとつあります。それは画面の一番前部がボケていたら写真としては台無しということです。遺物写真は後方はボケていてもいいのです。むしろ、少しはボケがあった方が“私は好き”です。なにもかも、ごこもかもピントがきているのは、“なんか違和感”を受けるからです。なにもかも「ピシッと」より、《腹八分ん目》でとめるようにしています。 「縦画面の集合写真」を撮りたければティルトを使わなければピントはきません。何度も使って“慣れること”です。はじめはなかなかうまくはいきません。時間もかかります。あわてず、いそがずです。挑戦してみて下さい。
|
|