Re: 変色した古い写真を元のよう ( No.1 ) |
- 日時: 2003/05/26 10:48
- 名前: 研究会会誌より<
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- 参照: http://maishaken.sakura.ne.jp/
- 現像処理段階、もしくは保存段階のいずれかの悪さによって(相乗作用を含め)印画紙は年数がたつにつれて黄変してくる場合が多い。印画紙の変色は、だいたい銀画像AgがAg2S(硫化銀)に変化したために起こる。
したがって、これをもとのAgに還元させてやれば良い。張り付けてあった糊の変色等でおこった台紙の黄変は、この方法では救済できない。
【処理プロセス】(水温、液温ともに20℃を大きく越えないようにする事。) 1.印画紙の水洗、5〜10分 2.漂白 A液 水 250cc /過マンガンアルカリ 1.5g B液 水 200cc /濃塩酸 50cc A液1、B液1に対し水6、これを使用液とする。 使用の直前に混合する。 3.画像が白くなるまでつける。 4.紫色がとれるまで水洗。 5.水洗後、メタリカ5%溶液につける。(漂白液を脱色する) 6.流水にて10〜20分水洗 7.再露光、100wぐらいの電球で、30cmほど離し20〜30秒露光する。 8.印画紙用現像液で現像する。しだいに画像が黒化して現れる。 9.硬膜剤入りの定着液で定着。 10.水洗 11.乾燥(フェロタイプ乾燥はしない)
※各処理工程とも膜面が非常に弱いので、取扱いには十分注意が必要! 最悪の場合膜面が流れてしまう場合があるため、事前に必ず複写を行っておくこと。
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