【作業手順(35mmフィルムの場合)4】
   研究会白黒写真部会
10)フィルムを乾燥させます

フィルムを干し終わったら、以降はフィルムの表面を素手で触らないようにします。

フィルムが乾いてきたら(=フィルムの表面に光沢が出てきたら)、まず下のクリップを外します。

下のクリップがあった部分が乾いてきたら、上のクリップからもフィルムを外しますが、クリップの部分がまだ濡れているようなら、クリップの位置を変えてもう暫く干します。

6)フィルムをネガ袋に入れます

フィルムが乾いたら、新しいネガ袋に入れます。今まで入っていたネガ袋には戻さないでください。必ず未使用のものに入れて、温度・湿度に気をつけて保管してください。

保存に適した温度・湿度
 JISでは、フィルムの種類によって異なる温・湿度のほか、包材・保管する部屋など多岐にわたり定めています。
参考:「写真-現像処理済み安全写真フィルム-保存方法」
   (JIS K 7641)
   「写真-現像処理済み写真フィルム、乾板及び
    印画紙-包材,アルバム及び保存容器」
   (JIS K 7645)


フィルム保存の大敵はカビです。カビは湿度40〜60%以上で盛んに発生しますので、最低限でもカビの生えにくい環境にすることが求められます。
参考:コダック出版物 1979 『写真の保管』
   (埋蔵文化財写真技術研究会 復刻)